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2010年12月3日 神田雑学大学定例講座No.534

感性の時代 五感を楽しむヒントう 講師 斉藤善久



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はじめに
(1)人間の心の働き3つ----知情意
(2)五感の特性
(3)事例 お茶を五感で味わって楽しむ
(4)事例 お茶の香りを楽しむ
(5)事例 自分の好きな音を身近に持つ
(6)事例 風の感性
(7)事例 自分の味覚を試す
(8)事例 夕焼けを眺めるひと時を楽しむ
(9)事例 五感で楽しむ入浴
(10)五感で感じたことを言葉で表わした事例  言葉は光
(11)結びに代えて


はじめに

斉藤善久講師の写真 「ちかごろ物忘が多くなった」とか「自分の一方的な思い込みによる失敗が多い」ということを耳にします。今日は自分の五感を刺激して、頭を柔軟にして、毎日を豊かに過ごすヒントをお話ししたいと思います。

私は30年間広告会社にいて広告キャンペーンやイベントなどのプランナーとして活動してきました。時代の感性を感じ取り、それを仕事に活かしていたのです。58歳で退職してから東京女子大学などで「マーケティングや発想」を教えるようになりました。その中で若い人たちに「感性」をどう磨いたらいいかということを考えました。「感性」という概念は定義が人によっていろいろありまして、学習法もさまざまです。

そこで私は「感性」をひとまず棚上げして、自分の五感を意識して使うことからはじめる方法が簡単でいいのではないかと思いまして皆さんにご紹介したいと思います。

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(1)人間の心の働き3つ----知情意


  1) 知     理性、論理

  2) 情     感情--------喜怒哀楽、好き嫌い、気持ちいい悪い
                 優しい怖い、不安イライラ,妬み嫉妬
           衝動--------自分で制御できない無意識的な感情

          ◎感覚-------5つの感覚器官で外界の刺激を感知する
                 五感=視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚
          ◎感性-------人間の自己表現としての感性

  3) 意     意志、意欲、精神力、集中力、忍耐力、気力

会場風景


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(2)五感の特性


   1)人間の五感が外部情報をつかむ量の割合
     視覚   目     83% (約80%)
     聴覚   耳     11  (約10%)
     触覚   皮膚     3
     味覚   舌      2  
     嗅覚   鼻      1

   2)五感の情報の質
     嗅覚   嗅覚は直接脳の海馬に繋がっていて、記憶と結びつく
     味覚   甘味、塩味、酸味、苦味、旨味、 
          風味、喉ごし、シズル感
     触覚   触覚、温覚、冷覚、痛覚、圧覚
     聴覚
     視覚   形状、色彩、光の明暗

   3)五感の特性
     (1)生きるとは、自分の心と体の潜在能力を最大限に引き出して生かすこと
     (2)人間は五感の中で視覚と聴覚で9割の情報を得ており、偏っている
     (3)五感は使えば使うほど磨かれ、使わない五感は、ドンドン退化する

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(3)事例 お茶を五感で味わって楽しむ

講演中の講師  ・音 お湯が沸く音、お湯を注ぐ音
 ・茶碗を手に持った感触やお湯の温度
 ・湯気とともにお茶の香りがする
 ・お茶の色を観察する
 ・口に含んだ茶の味(うまみ・渋み・苦味)
  茶は三煎にて味わう

  おいしいお茶は じつに静かである
  (長崎のお茶屋さんの広告)
  酒の相手に話の相手 苦労しとげて茶の
  相手(小唄)

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(4)事例 お茶の香りを楽しむ

茶香炉

茶香炉に「茎茶」をのせて、ろうそくの熱で温めると、なんともいえない懐かしい香りがしてくる。

安価で手に入る「くき茶」で、頭をすっきりさせ、気分をすっきりさせることができる。

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(5)事例 自分の好きな音を身近に持つ

風鈴

日常生活の中で、自分が心安らぐ好きな音を持つことの楽しむ。

ここでは「風鈴の音」を事例に数種類の音を紹介しました。

話題として「日本各地の音のある風景100選」を紹介
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(6)事例 風の感性

風鈴

  ちょっとした「そよ風」をも感じ取れる感性

  漁師やヨットマンはそれが生死にもつながる大事な感覚

  新井満さんの風に対する感性が「千の風になって」を生んだ話
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(7)事例 自分の味覚を試す

ゴリラのはなくそ

黒い色をした得体の知れない物を参加者に食べてもらい、それが「丹波の黒豆」であることを当ててもらいました。

実は同じものを「ゴリラの鼻くそ」という子供向けのお土産にして動物園で販売している話題も提供しました。

ラーメンを五感をフルに使って味わうとしたら、どのような方法があるかを参加者それぞれに考えてもらいました。
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(8)事例 夕焼けを眺めるひと時を楽しむ

夕焼け

春はあけぼの、夏は夜、秋は夕暮れ これが日本人の感性

そこで「美しい夕焼け」の画像を見てもらい、黄昏時の光の中に人を異次元にいざなう不思議な力があることを感じてもらう。

星空、月明かり、蛍、焚き火、キャンドルの光、さらには都会のイルミネーションやライトアップに明かりや光の感性を楽しむ。
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(9)事例 五感で楽しむ入浴

講演風景

日本人なら誰でも好きな「お風呂」を五感を使ってどのように楽しむか。
例えば「かじか蛙」「日暮ぜみ」「秋の虫の声」などの泣き声のはいったCDをBGMにして季節感を出す。
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(10)五感で感じたことを言葉で表わした事例  言葉は光る


    日ごろ五感を意識していると、いい言葉に出会うことがあります。
    自分が気に入った言葉を集めておくこともいい勉強になります。
視覚   
     落日をひろいに行かむ海の果て        壇 一雄
     これ以上澄みなば水の傷つかむ        上田五千石
     久しぶりで、目に正月を迎えた        志ん生

聴覚   
     私の耳は貝の殻 海の響きをなつかしむ    ジャン・コクトー
     あの青い空の波の音が聞こえるあたりに    谷川俊太郎

触覚   
     ああ寒いほど独りぼっちだ          井伏鱒二
     空と大地のすきまを捜して 一人草原に眠る
     あなたに会うと、こころの空気が入れかわる

嗅覚   
     花を挑発し、花と闘う            中川幸夫
     一滴 二滴 三滴 素敵           金鶴香水
     巴里の屋根の下 オムレツのにおいは流れる  石井好子

味覚   
     読むクスリ                 上前淳一郎
     鯨を食って、芸を磨こう           浅草 鯨家
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(11)結びに代えて

丹波豆

年を重ねてきても自分の性格というものは、なかなか変えられるものではありません。せめて自分の五感をフルに活動させて、感受性を高めて、柔軟なものの見方ができれば心豊かな人生を過ごせそうです。

感性を磨くことが何か特別に高尚なことをすることではなく、お金をかけなくても日常生活の中で五感を磨けば、結果として得られるものだと思います。今日の話の中から、一つでも実行していただけるヒントを見つけていただければうれしく思います。     以上 

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文責:斉藤善久
会場写真撮影:臼井良雄
HTML制作:大野令治

本文はここまでです


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