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2011年5月13日 神田雑学大学 定例講座N0549

日本橋の石の故郷 講師 株式会社想石:市田侑三



メニューの先頭です 目次

アクセント画鋲
はじめに
1.稲田石の特徴
2.中野組の歴史
3.生産手法や市場の変化の変化
4.日本橋の歴史
5.稲田石造建築物
6.今後の稲田石
7.追考


はじめに

市田侑三講師の写真 今年は日本橋架橋100周年にあたりますが、この工事 は当時の中野組が施工しました。

日本橋の石は茨城の稲田石で造られており、建造時の 時代背景なども交えながら、稲田石と中野組に付いてお話 できればと考えております。


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1.稲田石の特徴

1.色調がきれいで柄、組織が均一であります
2.硬く新鮮であります(つやがよく出る)
3.耐久性があります
http://www.souseki.co.jp/business.html

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2.中野組の歴史

(1) データで見る中野組
 面積 201.818平米=東京ドーム4.3ヶ分 
 生産量  累積生産量=約800万t〜1000万t(推計)
 推定埋蔵量(約1億t、掘削可能量は不明)

(2) 歴代経営者 
  初代:「中野 喜三郎」 2代目:中野慶吉   3代目:中野喜久夫     
  4代目:中野剛弘 
講演中の市田講師 

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3.生産手法や市場の変化の変化

(1)徒弟制度による採掘と加工(初期〜) 
(2)社員化と技術伝承  
(3)機械化と大量生産 
(4)低価格海外製品との競争 

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4.日本橋の歴史

開通直前の日本橋
開通式(明治44年4月)

日本橋完成50周年祝賀祭に参加 (昭和33年4月)


開通直前の日本橋2

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5.稲田石造建築物

第一生命ビル  最高裁判所  日銀本店  明治神宮  創価学会富士桜墓苑 三菱銀行本店  東京証券取引所  鹿島神宮大鳥居  笠間稲荷大鳥居
夏目漱石墓碑(この他、石原裕次郎、美空ひばり、江利チエミなどの墓にも使用される)

最高裁判所 夏目漱石墓碑

東京証券取引所 五輪塔
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6.今後の稲田石

◎ 現在の課題
(1)低価格の中国材との競争
(2)公共工事、建築需要の減少
(3)石材業界の将来展望の構築

◎ 今後の展望
 (1)文化としての日本石材技術の再構築 (日本の皇居、神社にまで外国産材が必要か?)
 (2)日本石材業のグローバル化(海外展開)

会場風景

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7.追考

 現在日本の石材業の多くは不況にあえいでいます。低価格の中国材との競争、公共工事の減少、状態の良い石山の枯渇などが原因と言われますが、それだけだろうか。もっと大きな原因は、我々石に関る「業者」が「経済行為として日本の自然から石を採取」し、できるだけ効率よく金に換えることに意を払ってきたからではないだろうか。経済行為である以上、より競争力のある商品が市場に投入されれば、市場から敗退するのは当然であります。

 しかし、例えば茶道の世界で、海外産の低価格茶が席巻しているとは聞こえない。その相違は何か。私は「文化として成立しているかどうか」が分水嶺ではないかと考えます。お茶の「道」にまで昇華、結晶した精緻な文化の不可欠な一部として、日本人の精神性に深く浸透し、圧倒的な非価格競争力を維持し続ける商品が価格競争に負けるわけがありません。

 皇居や靖国にまで外国産石材を使用すべきだろうか。これは決して自社の利益のために言うのではありません。当社が長年お手伝いしている明治神宮は、創建当初から五十年後、百年後、二百年後を見据えて、関東の広葉樹林を植栽したと聞く。その一部でもお手伝いできることは当社の喜びとするところでありますが、日本の自然との共生の中に生きることを、庭園業界などとともにもう一度文化にまで高めることが、石に関る日本人の務め、方向ではないかと感じております。

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文責:市田 侑三
編集:三上 卓治
会場写真撮影:橋本 曜
HTML制作:大野 令治

本文はここまでです


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