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2013年4月26日  NPO法人神田雑学大学 定例講座No.645 


講義名 風呂敷道

講義名 日本の心で世界を包む


色々な風呂敷の包み方


講師 つつみ 純子

(風呂敷&和文化コンシェルジュ)


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講師の紹介をされている吉田統括理事

●講師紹介(吉田源司 統括理事)

今年のお正月、私は、つつみ純子さんの風呂敷についてのお話をうかがう機会がありました。 そこで、風呂敷には、日本の文化や美意識が、ぎゅっと詰まっていることに、あらためて気づかされました。

風呂敷に贈り物を包んで小脇に抱えて先方を訪問するとき、自然と背筋がピンと伸びますよね。 知らず知らずのうちに、気持ちも包み込んでいるのでしょう。

風呂敷は、たんにものを包んで運ぶというだけではなく、とても多様な使い方ができます。使わないときは、 小さく畳んで持ち歩けます。風呂敷は丈夫なため、長く活用しても、破れたり痛んだりということがあまりありません。 そこには、ものを大切にして上手に長く使うという、日本人のこころが息づいています。

つつみさんは、大学卒業後、高校で家庭科教諭として教鞭をとるうち、日本の生活文化や知恵が詰まった風呂敷について、 ほとんど伝えられていないことを痛感されたそうです。 風呂敷を通して、日本文化、日本人の心や生き方を伝えていこうと活動されるようになり、 2011年には、風呂敷講師としてポーランドやグルジアへ派遣され、文化交流をされました。 国内のみならず海外にも、風呂敷を通して日本文化と日本の心を伝えたいと頑張っておられます。

そこでぜひ、NPO法人神田雑学大学の定例講座でも、風呂敷の魅力はもとより、実技を含めたお話を披露していただこうということになりました。 風呂敷を使って箱や瓶を上手に包むコツもご紹介いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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●MY PASSION for FUROSHIKI 
風呂敷に日本を見つける

講師のつつみ純子さん ただいまご紹介いただきましたように、「包む」「結ぶ」「運ぶ」「掛ける」「覆う」「羽織る」「飾る」……さまざまな用途に使える風呂敷は、 軽くてかさばらず、いろいろな形や大きさのものが包める優れものです。

実用性に富むだけでなく、風呂敷の色や柄には、日本の文化がぎっしり詰まっており、また、風呂敷の包み方には、 日本人の知恵と美意識が、たっぷり秘められています。 本日は、風呂敷に関わるようになった顛末を少々、そして風呂敷の中の豊かな日本文化に触れていただいたのち、 ご一緒に風呂敷を使って、ワークショップを楽しんでいただきたいと思います。

私は、風呂敷の素晴らしい効用を再発見するとともに、日本の伝統文化を伝承する必要性を感じて、 風呂敷を通じて日本文化と日本人の知恵を国内外に伝える活動をしています。日本の風呂敷の良さを日本のみならず、 世界に伝えたいという思いで、この活動をはじめました。

風呂敷は、もともと日本人の生活に欠かせないものでしたが、風呂敷にかわる便利なものが増えた現代では、 あまり使われなくなっています。私自身、風呂敷のことは子供の頃から知っていましたが、 実際はほとんど使っていませんでした。 私が、風呂敷に関わるようになったのは、ワインのボトルが風呂敷で見事に包まれているのを見て、 なんて可愛いのだろうと思ったことがきっかけでした。

探してみると、風呂敷は家に一枚は眠っているものです。眠りから覚まして、活用なさってはいかがでしょうか?  和の文化を手軽に、おしゃれに、便利に生活に取り入れられる素敵なアイテムです。 一枚の布ながら、アイデア次第で自在に使える風呂敷。バッグの中に一枚しのばせておくと、エコバックに、防寒用に、 テーブルクロスにと、自在に役立ちます。

実際に風呂敷に触れ、いろいろな包み方を体験していくと、この四角い布には、実に多様な使い方があり、さまざまな用途に、 一枚の布が見事に対応していくさまに驚きました。また、見た目もとても美しいものが多いことに気づきました。

こうして風呂敷に関わるようになって、私は、日本や日本の文化を見直すようになりました。そして、 日本の文化と日本人の知恵が、たくさん詰まった風呂敷を通じて、世界中に日本や日本文化を知っていただきたいと、 心より思うようになりました。

風呂敷の良さを広めることは、必ずや日本や日本文化の理解を深めると信じて、 この活動を進めたいと思い、 風呂敷を通して、日本人が育んできた日本の生活文化、そこに秘められた知恵、豊かであたたかい日本の心を再発見し、 日本文化への興味を深めていただけたらと思っています。

徒手空拳のスタートで、まずインターネットで活動を始めました。でも、思っていた以上に反応が少なく、 へこむことも多かったのですが、石の上にも三年ということで、毎日、風呂敷について紹介するブログを発信し続けるなかで、 少しずつ花開いてきました。続けることの大切さを実感しています。

温故知新の風呂敷講座、風呂敷でエコ生活、粋でお洒落な風呂敷スタイル、風呂敷と江戸文化、 風呂敷で和文化を楽しむなど、さまざまなセミナー講座を行なってきました。 きょう、NPO法人神田雑学大学で講演させていただくことになったのも、風呂敷についての講座のご縁で、 すべては風呂敷のおかげと感謝しております。

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●MY MISSION from FUROSHIKI
日本文化を風呂敷で伝える

風呂敷の歴史 風呂敷の起源は古く、奈良時代にまでさかのぼります。東大寺の大仏の開眼供養の際、 雅楽で使われるお面や衣装を包んだと記述があります。古くは「平包(ひらつつみ)」や「つつみもの」といわれていたようです。 それが、風呂敷と呼ばれるようになったのは、諸説あるようですが、室町時代のこと。将軍・足利義満は、 お風呂で大名を接待していたそうで、その際、着物や私物を包んでいたことから風呂敷と呼ばれるようになったといいます。

江戸時代に蒸気風呂(銭湯)が発達し、そこでからだを拭いたり、衣類を包んだりするために使われていました。 庶民の間でも広く使われるようになりますが、浴衣や桶の登場などでお風呂での利用はなくなり、 風呂敷という呼び名だけが残りました。

その後、風呂に敷く使い方から、運搬やものを包むために使われるようになり、サイズや色・柄が増え、 多様な用途や作法が生まれ、進化を遂げます。日本で最初に風呂敷を宣 伝に活用したのは、今の大丸デパートである大丸でした。しかし、その後、伊勢丹がつくった専用の紙袋が大人気となり、風呂敷から紙袋へと移行していったそうです。

風呂敷の文様・色・柄

日本の布の歴史は、麻から始まり、絹と綿が加わりました。徳川家康の遺品には綿の風呂敷が含まれており、 当時は、綿が高級品であったことをうかがわれます。

風呂敷のサイズは、50cm四方の小風呂敷から7巾くらいまで、いろいろな大きさがあり、 文様は世界でも他に類を見ないほど多彩で、美しいものです。風呂敷の柄ゆき(構図)も種類が多く、 芸術的で素晴らしいものがあります。
風呂敷を広げて説明されているつつみ順子さん

写真

風呂敷の色は、日本の美しい和の色が、上手に使いこなされています。風呂敷の柄には、その時代背景まで映し出すものが、 たくさんあります。日本の文化が、生活用品である風呂敷に、しっかり根付いているのです。 また、機能的に美しく結ぶのは日本特有のものです。

風呂敷に見る日本人の知恵と美意識と思いやり 風呂敷の結び方には、日本人の思いやりと美意識が隠されています。風呂敷の包み方には、 日本人の知恵が生きているのです。風呂敷は、包み方や結び方を変えることで、何でも包んでしまいます。風呂敷で運ぶこと、 ものを覆って隠すこと、風呂敷を掛けて埃よけにしたり、美しく見せたりすることもできます。

風呂敷は日本文化の象徴です。道具としてはシンプルなのに、大きさや形にとらわれることなく変幻自在に包め、 使い終わったら小さく折り畳んでおける。日本人の頭の良さや手先の器用さ、そして、モノを大切にする気持ちが込められています。 何より、一枚持っていると、江戸っ子ぽくて「粋」ですよね。

風呂敷を通して、日本の伝統や文化や知恵やあたたかなこころを再認識していただき、海外の方には、 日本に興味を持って、日本を知っていただけるツールとして広めていけたらと思います。 みなさんも海外に行くとき、風呂敷を持参して、日本について紹介されてみてはいかがですか?

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●OUR ACTION through FUROSHIKI 
風呂敷を使ってみよう

後半は、実際に風呂敷のワークショップとして、二幅(70cm前後四方)の風呂敷をご用意いただき、 箱物の包み方、瓶やワインボトルの包み方、できるだけ上品に綺麗に見える包み方を覚えていただければと思います。

風呂敷の基本の結び方                
 箱の包み
風呂敷の基本の結び方

箱の包み方を披露されているつつみ純子さん

瓶の包み                    風呂敷のエコバッグ
瓶の包み方 風呂敷のエコバッグ
 包み方を習っている聴講生  実技をしている聴講生

参考サイト
誰にでも簡単にできる風呂敷講座
http://www.youtube.com/watch?v=LlLru9dGjBA

風呂敷バッグ  作品集
http://www.youtube.com/watch?v=Clwi3rNDjT0




講座・企画運営:吉田源司
テキスト製作:吉田悦花
会場写真撮影:倉島光司
HTML制作:上野治子


本文はここまでです



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